世界的なブランドに成長した現代自動車



 米国系投資銀行モルガン・スタンレーを代表する投資戦略家ルチル・シャルマ氏は『ブレイクアウト・ネーションズ』(直訳:跳躍する国家)という本で、「韓国は金メダリストになる資格がある」と書いた。その例に挙げられているのが現代自動車だ。「1986年の北米市場進出直後、深夜のお笑い番組であざ笑われたり、日本のトヨタの重役たちが「現代自のライバルは新型トヨタではなく中古のトヨタ」とバカにしたりした時期があった」と述べられている。初めて米国に輸出された車種である「エクセル」は「付いている物が(ボロボロで)落ちてしまう車」とも言われた。そのような自動車メーカーが1998年に「10年無償保証」の提供を決めると、米国の各メディアは「頭がおかしくなった」と報じた。ところが、今ではついに世界的なブランドに成長した。

 21日、米国の自動車業界で最も権威のある市場調査会社「J.D.パワー」の新車品質調査で、現代自のプレミアム・ブランド「ジェネシス」と、現代自グループの「起亜自動車」、そして「現代自動車」が1-3位を独占した。ドイツ・ポルシェが4位、米国車はフォードの5位が最高だった。高級ブランドの代名詞BMWが11位、メルセデス・ベンツは15位、トヨタは18位にとどまった。今年2-3月に米国で2018年型モデルを購入した7万5700人を対象に、購入後3カ月間の性能・品質に対する満足度を調査して付けられた順位だ。

 米経済誌フォーブス電子版はこれを報じる際、「人が犬をかんだ」と評した。新聞社に入ったばかりの新人記者は「犬が人をかんでもニュースにはならないが、人が犬をかんだらニュースになる」と最初に言われる。フォーブスは韓国製自動車の金・銀・銅メダル席巻を「世の中にこんなことが…」と表現したのだ。そして、「20年前は日本車・米国車・欧州車を買うには財布が心もとない人たちが仕方なく韓国車を購入していたが、今ではトヨタやBMWに品質やデザインでリードしている」と報じた。

 現代自に対して韓国国内では批判も多い。ほとんどが平均年収9000万ウォン(約900万円)という労働組合員たちのストライキのせいだ。「労組が嫌いだから現代自の車は買わない」という人も少なくない。数日前に労使交渉が決裂したため、現代自労組はまたストをする準備をしているようだ。

 現代自の品質は労使が共に努力した結果だ。現代自あっての労組だろう。自動車の輸出は下降に転じた。トランプ大統領は外国製自動車に25%の無差別関税賦課を進めている。尋常ではない。一度落ち始めたらあっという間に落ちていくのが自動車業界の競争だ。現代自労使の奮起に期待したい。

李陳錫(イ・ジンソク)論説委員

【朝鮮日報日本語版】
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2018/06/22/2018062200760.html

「このエントリーへのコメントで、ランキングを発表した「J.D.パワー」という
会社が中国資本傘下だと教えて頂きました。なるほどね。」



昨日掲載したニュースについてのホルホル記事ですね。
見た時は、それでも日本車はTOP10には入っているだろうと
思っていました。なんの、この記事を見てビックリ。
日本車18位。BMWとベンツがあるのは分かりました。
他の7~17位に入っているメーカーはどこ?まさか中国車?

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