韓国が本当は北朝鮮の非核化を望まないワケ



--- 省略 ---

■「民族の核を持つ」という韓国人の夢

 左派は北の核は南を向いていないと信じている。さらには自分たちと共有する「民族の核」と見なしている。「わが民族同士の本質」を書いた、朝鮮日報のアン・ヨンヒョン記者の懸念もここにあった。

・北の「我が民族同士」が緻密な赤化統一戦略であるのに対し、南の安易な左派勢力は民族の話さえ出れば感傷に浸ってしまう傾向がある。
・北が核・ミサイルで暴走しても「北韓が核・ミサイルを同じ民族である南韓に向け撃つだろうか。対米交渉用のカードに過ぎない」などと根拠のない楽観論を語る。

 アン・ヨンヒョン記者の懸念は1年もたたないうちに現実になった。左派だけではない。国全体が「民族和解」の感傷に浸り、北朝鮮を信用するに至った。

 2018年4月27日の南北首脳会談の前、韓国で北朝鮮を信頼する人は14.7%だった。会談後は64.7%に跳ね上がった。

 峨山政策研究院によると、6月12日の米朝首脳会談直後の調査では、北朝鮮に対する好感度は10点満点で史上最高の4.71を記録した。アメリカの5.97には及ばなかったが、中国の4.16、日本の3.55を上回った。

 南北合作の空気はすっかりでき上がった。ただ、「南北」と「米朝」の首脳会談前から――朝鮮半島で戦争への危機感が高まっていた時から世論誘導は始まっていた。

 2017年12月14日、韓国で映画『鋼鉄の雨』が公開された。主人公は北朝鮮の工作員と韓国政府高官の2人。アメリカが北朝鮮を先制核攻撃するといったエピソードもあり「緊迫した当時」を映した。

 筋書きは、開城工業団地を訪問中にクーデターで負傷した北朝鮮の最高指導者がソウルで密かに治療を受けた後、救急車で北に送り届けられる。その見返りに韓国は北の核兵器を半分譲ってもらう――と荒唐無稽だ。

 だがこの映画こそは、南北が民族の対立を克服して核を共有し、傲慢なアメリカを見返す、といった韓国人の夢を率直に語った。

 小説『ムクゲノ花ガ咲キマシタ』(1993年)も南北が合同軍を作り、北の開発した核兵器を日本に撃ち込み屈服させる――というストーリーだった。100万部売れたとされ、映画化されて賞も受けた。

 その24年後に韓国人は「民族の核を持つ」という夢を、映画を通して再び確認し合った。ただ、今度は見返す相手が日本ではなく、アメリカになった。韓国人の心の底の主敵の変化を反映したものだろう。


■北に支配される南

 では、保守や中道の人たちも「北の核は自分たちの核」と本気で考えるのだろうか。それに関する世論調査は見当たらない。ただ、前述の峨山政策研究院の調査は回答者に政治的立場も聞いている。

 自分を「保守」と考える人の「北朝鮮好感度」は4.32。「進歩」の5.37と比べれば低かったが、「中道」の4.34と大差がなかった。保守層も北朝鮮への警戒感を一気に緩めたのだ。

 韓国はアメリカから同盟を打ち切られそうになっている。アメリカとの同盟を失った場合、韓国には「核の傘を失う」シナリオか、「北の核の傘に入る」シナリオしか残っていない。

 保守や中道も核の傘が欲しいというなら、北朝鮮のそれに入るしかないのだ。彼らも「北朝鮮と共有とはいえ、核保有国になったのだから」と自分を納得させるかもしれない。

 ただ、冷静に考えれば「核を持つほう」が「金があるほう」を支配するに決まっている。しかも「核を持つほう」は名うての人権蹂躙国家だ。いくら同胞といっても、そんな国に支配されて韓国人が満足するとは思えない。

 韓国人はどこで道を間違って、不幸な迷路に入り込んでしまったのだろう。なぜ、アメリカから捨てられるまで無神経な外交を続けたのだろうか。

鈴置 高史 :韓国観察者

【東洋経済オンライン】https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20181028-00245316-toyo-bus_all


鈴置さんの肩書が「韓国観察者」。笑ってしまいました。
なら私たちと同じ。w まあそれは置いといて、アノ国に
「核」なんて日本にとって悪夢以外の何者でもない。
アノ半島に兵器なんて必要無い。「何とかに刃物」。
六ヵ国協議ではなく、周辺四ヵ国で決めるべきでしょう。

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