【萬物相】米中首脳会談で韓国はどのように話し合われたのか

 1592年9月、明の沈惟敬と日本の小西行長が壬申(じんしん)倭乱(文禄・慶長の役)での休戦について話し合うため対面した。行長は大同江を境界として日本と明が朝鮮を分割することを提案し、沈惟敬も朝鮮の一部を日本に与えて休戦することを考えていた。強国が韓国を排除して交渉し、韓国の運命を決めようとした歴史はこれが最初だった。清日(日清)戦争や露日(日露)戦争でも韓半島(朝鮮半島)の分割が緯度のレベルで具体的に話し合われた。現在の南北分断も第2次大戦末期のヤルタ会談で連合国によって決められたが、これについては韓国人なら誰もが知っているだろう。

 1972年に北京を訪問した米国のニクソン大統領は中国の周恩来首相に「北も南もコリアンは感情的で衝動的だ」とした上で「重要なことは、この衝動的で好戦的な彼らが事件を起こし、われわれ(米国と中国)を驚かせないよう影響力を行使することだ」などと語ったという。これに周恩来は「あなたたち(米国)の軍隊が韓半島での規模を縮小することに感謝する」と応じた。

 どれも韓国人にとってはつらい歴史だが、実際それらの席でわれわれはどのような立場にあったのだろうか。先日の習近平・国家主席とトランプ大統領の首脳会談は中国で「習特会」と呼ばれているそうだが、その話し合いにわれわれの意見や立場は一切関係なかった。

--- 一部省略 ---

 ニクソン大統領と周恩来首相による45年前の会談と同じく、今回の米中首脳会談でも「コリアンは衝動的」といった話が行き交ったのだろうか。また米中首脳会談に先立ち、トランプ大統領は2月に日本の安倍首相ともっと長い時間をかけて話し合っている。二人はゴルフ場を27ホールも回り、1日3食も全て共にしたそうだが、その時に安倍首相はトランプ大統領に韓国のことをどのように話しただろうか

 韓半島の地政学的位置についてはよく「日本の心臓部を狙った短刀」「中国の後頭部を狙ったハンマー」などと言われる。そのためこれらの国々が韓国をそのまま放置することはまずあり得ない。国際政治学の権威として知られるシカゴ大学のジョン・ミアシャイマー教授は韓国とポーランドについて「大国に囲まれ非常に不利な位置にある」と指摘したことがある。ミアシャイマー氏はかつて来韓した際にも韓国が置かれた状況について「わずかのミスも許されない地政学的環境にある」「国民の誰もが鋭利に、また戦略的に物事を考えなければならない」と語ったという。ミアシャイマー氏のこの言葉を次の大統領を目指す候補者たちはぜひとも肝に銘じてほしいものだ。

「最後に青字にした部分、一番彼らの苦手な事ではないか」


李河遠(イ・ハウォン)論説委員

【朝鮮日報日本語版】http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2017/04/21/2017042101558.html


韓国と関わった人なら誰でも感じる事だと思う。
日本人や欧米人は口に出しては言わない、でも中国人は言う。
この違いだけ。半島の位置は確かに不利だと思うが、
そのおかげで現在の地位を手に出来た事を思うと・・・
途上国からすれば羨ましいのではないかな?

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