韓国歴史教科書は反日教本か



 来年4月から日本の小学校で使われる5、6年用の社会科教科書のすべてが島根県隠岐の島町の竹島を「日本固有の領土」と明記したところ、韓国がこれに激しく反発した。政治、経済から軍事まで幅広く悪化する日韓関係だが、問題の根源として、韓国の教科書にもっと注目すべきだと考えるようになった。

 韓国の小6社会科の教科書に日本の朝鮮半島統治時代の徴用に関連するものだとして、上半身裸の男性10人が写った1枚の写真が載った。「強制労役に動員されるわが民族」という説明が付けられていた。

 実は、写真は1926年、北海道の旭川新聞が道路建設現場での虐待致死事件を報じたもので、朝鮮人の徴用とは時代的にも全く無関係なものだ。

 韓国の教育省は誤りを認め、写真の部分にシールを張ることも検討しているというが、教科書は既に配布済みで、すべてにシールを張れるのかはなはだ怪しい。そもそも左派の「全国教職員労働組合(全教組)」が幅をきかせる韓国の教育現場に、そんな指示が通るのかも疑問である。

 この問題をきっかけに最近、韓国の小中高の社会・歴史の教科書を取り寄せて読んでみたところ、暗(あん)澹(たん)たる気持ちになった。

 写真を誤掲載した小6社会科は歴史領域の71ページのうち、日本統治直前から独立までの「反日(抗日)」史におよそ4割、28ページも割いている。

 1章2節の「日本帝国の侵略と光復のための努力」では、韓国社会で頻繁に耳にする語句「日(イル)帝(チェ)」を《日本の「帝国主義」または「日本帝国」を短くした言葉で、自分の国の利益のために数カ国を侵略した日本を示す言葉》と説明。韓国では日韓について小6の子供から「日本を懲らしめる韓国」という勧善懲悪の構図でとらえさせるのだ。


× × ×

 同じ教科書ではまた、慰安婦問題について《今日まで、日本は明確な事実認定と真心ある謝罪をしていない》と説明をするが、これは虚偽である。1992(平成4)年の宮沢喜一首相(当時)の謝罪をはじめこれまで幾度も、談話や手紙で謝罪の気持ちを伝えてきた事実が完全に無視され歪(わい)曲(きょく)されていることに愕(がく)然(ぜん)とさせられる。日本側の努力は一体、何だったのか。

 在韓国日本大使館付近でのデモや慰安婦像の設置についても、気勢をあげるデモ参加者や慰安婦像の写真とともに、まるで成果を誇るように扱っている。外国公館の安全と品位を保護する義務を定めたウィーン条約違反の懸念などみじんも感じさせない。

 まるで反日の教本のような教科書で、未来を担うべき小学生に虚実ないまぜの“事実”を教え、反日を植え付ける韓国。その教育に、両国関係の先行きの暗さを覚えるのは筆者だけではあるまい。

【産経新聞】https://www.sankei.com/world/news/190402/wor1904020006-n1.html


そうして新たな「反日義士」を培養しているのですね。
友好なんて夢のまた夢、関わるべきではありません。
問題はこんな状況を日本国民全てが知るように報じたり、
告知しないマスコミや政府。内に入り込んだ敵ほど恐ろしい
ものはないでしょう。

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