もはや修復不可能 日韓担当者の服装が表していた2国間の関係



 先日、経産省で行われた韓国と日本政府の説明会の模様がメディアを騒がせた。会場は質素な会議室で、先に席についたのは日本側担当者2人。後から入室した韓国側担当者との間には挨拶もなく、無言で互いを睨み合うパフォーマンスには、これから何が始まるのかヒヤヒヤさせられたが、それ以前に気になったのは、日本側担当者の服装だ。

 日本側はノーネクタイ、ノージャケットでワイシャツ1枚、韓国側はタイドアップしたスーツ姿である。外国人と同席するのに、この服装は全くもって通用しない。クールビズ推進期間とはいえ、日本のガラパゴス的ドレスコードを押し付けるようなマネは、はっきりと相手に拒絶の意思を表しているといえる。

 クールビズは、あくまで日本人の間でのみ通用する服装規定だ。たとえ日本人同士でも、相手に礼を尽くそうと考えるなら、ジャケットを羽織るし、目上の相手にはネクタイだっていとわないもの。ロッカーに、置きジャケット、置きネクタイをしているビジネスマンは少なくない。

 ノータイ、ノージャケットはグローバルプロトコル上、明らかに礼節に欠ける。韓国側にとっては屈辱的でさえある。さらに、この映像が海外配信された際、欧米人はどう見るだろう。「日本はクールビズだから、なんら問題ない」と認識されるだろうか。

 服装はあくまで淡々と状況説明するだけという強い意志を表していた。交渉の余地などないということだろう。日本独自の服装規定を押し通し、相手のことは一切眼中にないと言っていたも同然。礼節を欠く意思は、喧嘩を売っているようなものだ。実際に2国間の現状が一触即発なことは言うまでもないが、この威圧的な態度はレベルが低い。まるで子供の喧嘩である。

 服装は自分のためだけでなく、相手のためのものでもある。たとえ交渉の余地がなくとも、先方がなぜスーツにネクタイ姿で現れたのかを考えると切ない。毅然とした態度が必要であっても、礼節だけは欠かさないのが日本人の「美徳」であり、「美意識」だったのでは。服装を見ただけで、両者の関係が、もはや修復不可能なところまで落ちきっていると分かる。

(池田保行/ファッションエディター&ライター)

【日刊ゲンダイDIGITAL】
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190724-00000015-nkgendai-life


日本側は「どうでもいい相手」との判断を下した。
ただそれだけの事だと思います。外からどう見えようと、
日本としてはこれで良いと思いますよ。

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