第3次韓流ブームの真相――それでも中高年が韓国に「上から目線」な訳



--- 省略 ---

なぜ中高年は韓国に「上から目線」?
 第3次韓流ブームとは言っても、中高年世代の中にはまるで縁がないという人が少なくない。日本の大学生と韓国からの留学生を集めたあるシンポジウムでの「韓流トーク」を聞いた70代の男性は、「初めて聞く話ばかりだ」と目を丸くしていた。

 この時に司会をした私は、聴衆からの質問を受け付ける時に「演説ではなく質問を。演説を始めたら司会の権限で打ち切ります」と注意しなければならなかった。日韓関係のシンポジウムで、質問時間に長々と「韓国批判演説」をぶつ人を、たくさん目にするようになっていたからだ。

 韓国では以前から日本批判の熱い演説をする「常連さん」が何人かいるのだが、日本でもこういう人が出てきたのは驚きだった。

 シンポジウムだけではない。2019年初めに出たあるパーティーでは、60代後半だと思われる初対面の男性から、こちらが自己紹介したとたん、「朝鮮半島が専門だというから聞くんだけど」と切り出された。自覚していないのだろうが、かなり居丈高な態度だと感じた。

 その男性は「韓国はなんだ、あれ? やっぱりおかしいな」と、韓国批判演説を続ける。

 ここはパーティーであって、議論する場ではない。場を盛り上げる義務が私にあるわけでもないが、かといって、行きがかり上無視もできない。

 仕方がないので、冷戦終結からの30年間に日韓関係は根本的に変わってきていること、お互いが変化した関係に適応できず、政治的な摩擦が激化していることなどを説明した。

 第3章(編集部注:本書の「韓国が突きつける挑戦状」)に書いたことを簡単に伝えたつもりだが、あまり納得してはもらえなかった。

 こうした人々と話していて感じるのは、近年の韓国の行動に対する「許し難い」「生意気だ」という感情である。根底にあるのは、日本は少なくとも国交正常化後には韓国に配慮し、韓国の経済発展を助けてきたという自負だろう。そうして積み上げてきた日韓関係を否定するように見えるから、近年の韓国側の動きが許し難く見えるのではないか。

 そうした感情を抱くようになる事情は人それぞれではあるだろうし、彼らの主張にも一理あることが多い。だから、全てを否定するつもりはない。

 ただ、そうした感情の背景に、韓国への「上から目線」を感じるのも事実である。現在の中高年が社会へ出た時代には、韓国は明らかに弱小国であり、日本とは比較しようがないほど弱い存在だったからだろう。

 同時にバブル経済が崩壊する前の日本には、韓国が少しくらい無茶なことを言っても、政治経済的に受け入れる「余裕」があった。

 「三つ子の魂百までも」ではないが、若い頃の物の見方から自由になることは、どんな人にも難しい。韓国の国力が強くなったことを直視すべきだと説く私にしても、そうした「上から目線」から完全に自由だと言い切る自信はない。韓流にあこがれて育った若い世代とは、どうしても感覚が違うのである。

 韓国に対する「感じ方」において、世代間で差があることは当然だ。その「世代差」自体の善し悪しを論じるつもりはない。

--- 以後省略 ---

澤田克己(さわだ かつみ、毎日新聞外信部長)

【ITmedia ビジネスオンライン】
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200225-00000013-zdn_mkt-bus_all


「恩知らず」、アノ国のそれがすべての原因。事実を見て、してもらった事に感謝する。そんな人として当然の事が出来ない。そんな者を好意的に見る人なんていませんよ。嫌韓かそうでないかの差は、真実をしっているかどうか。知らない時はまったく興味のない国で、存在すら意識しませんでしたよ。

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