三重苦の韓国産アワビ 新型コロナで需要減 輸出阻む入国制限
新型コロナウイルスによる感染症拡大の影響で韓国産養殖アワビの販売が低調だ。現地の消費減退に加え、日本でも飲食店などの業務向け販売が低調なことから「卸売市場からの注文数が減少した」(商社)。さらに9日に始まった日本からの入国制限を受け、輸送に重要な水槽付きのトラック(活魚車)の手配も難しくなるなど三重苦に頭を抱えている。
韓国から輸入される養殖エゾアワビは、安定した入荷量で業務用からスーパーなどの量販店まで幅広く扱われていたが、新型コロナウイルスの影響により飲食店の需要が縮小。「卸売市場からの注文が従来の3分の1ほどに減少した」(同)。日本と同じく感染が拡大していた韓国でも消費が縮小し、水揚げのペースが遅く、だぶつきから「産地での価格が従来より1割ほど安くなった」と輸入業者は話す。
韓国産アワビは主に活魚車に積み込まれ、韓国・釜山と山口県下関市を結ぶフェリー船で運ばれる。従来は活魚車とその運転手が旅客としてフェリーに乗船していたが、日韓両政府が9日から相互の入国を制限する措置を講じたため、フェリー会社は旅客の運送を停止。運転手が乗船できなくなった。
商社、輸送業者の間では事態打開の一つとして「運転手なし」で輸送する新たな試みが9日から始まったものの、利用は限定的。輸送中のトラブルは荷主・運送業者の自己責任を求めることがある他、現地で活魚車を下船させる運転手を別途用意する必要があるためだ。
アワビ同様に日本からフェリーを使って輸出しているホタテやホヤ、ヌタウナギなどにも影響が広がっている。韓国政府は9日から、日本人入国者に対して2週間の隔離措置を実施。8日までに現地へ国際免許を持った運転手を送り込めなかった日本の運送業者は、仮に韓国に水産物を無人輸送できても、活魚車の下船および引き渡し先までの運送が自前ではできないため、フェリーを使った輸出も難しくなっている。
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つうかちゃんと防疫してるのか?14日間の隔離は?
なんか対応がザルっぽいんだけど大丈夫か?( ̄▽ ̄;)
三郎太
がしました