朝鮮が日本の属国? これほど啓蒙された国もないが…



--- 省略 ---

ハルバートが1901年に発刊した英文雑誌『The Korea Review』(韓国評論)は「レビュー」という言葉にふさわしく当時の韓国に関する知識の正誤を問いただす評論活動を積極的に遂行した月刊誌だった。韓国に関する見聞知識だけでなく歴史知識の評論にも注力した近代韓国学の主要発信地だった。例えば壬辰倭乱当時に日本人が朝鮮で農作業をしたおかげで朝鮮ではじめて稲作が始まったという日本側の主張に対し、稲作はすでに西暦紀元が始まる時から存在し、日本には朝鮮から稲作が伝わったと反論した。

また『The Asiatic Quarterly Review』(季刊アジア評論)に掲載された末松謙澄の韓日関係論も批判した。朝鮮が数世紀にわたり日本に朝貢し、日本の主権を認めた日本の属国だったという主張を論破した。日本が明治維新で帝国を称して中国と同等に朝鮮に優越感を見せたが、雲揚号事件(1875)による江華島(カンファド)条約で日本が帝国を称したからといってそれが朝鮮に対する従属関係を賦課するものでないことを明確に自認したと指摘した。

雲揚号事件と似た下関事件(1861)当時に攻撃された米国側は日本側の賠償金を受け、後に賠償金を戻して日本側の自衛権を認めたが、日本側は朝鮮側にそのような措置も取らなかったと付記した。

ハルバートの『韓国評論』は当時英語で流通していた韓国の見聞知識と歴史知識を積極的にレビューし、校正した。しかし韓国の状況の画期的な変化と、これによる認識の変化がない限り、根本的な限界が存在するしかなかった。これに関連し同誌1906年4月号の記事「A Visit to Seoul in 1975」(1975年のソウル訪問記)、すなわち1906年時点から約70年後の韓国を想像した未来の小説は意味深長だ。

速い京釜(キョンブ)線急行列車(釜山-大邱-大田-水原-永登浦-南大門区間)。米ニューヨークの豪華なウォルドルフホテルに似たソウルのグランドホテル。ワーグナーのオペラ「パルジファル」を公演する鍾路(チョンノ)のオペラ劇場。100万冊以上の本が並ぶ帝国図書館と国立図書館。最も模範的な大学教育で著名な極東最大3大学の帝国大学、ソウル大学、大東大学。酔っ払いが見られず犯罪の話が聞こえない敬けんな宗教文化。自分の職分に忠実で自らを愛して異邦人を歓待する友好的な人たち。もう「物質的な発達はもちろん精神的な発達でこの静かな朝の国の数千万よりもさらに啓蒙された国はなく、さらに進歩的な民族はない」と伝えた。エピローグでだ。

今年は2020年。過去に想像した未来のその年からさらに45年が過ぎた。韓国はどのような国か。韓国人はどんな人たちか。伝染病の大流行による地球の危機状況で、韓国と韓国人の賢い国内対処が注目されていて、模範的な国際協力が期待されている。新しい韓国と新しい韓国人の自覚はこれにふさわしいグローバル知識を志向する。植民地と冷戦の論理で綴られた古い韓国の知識を革新する新しいハルバートを夢見る。

ノ・グァンボム/ソウル大奎章閣韓国学研究院教授

【中央日報日本語版】https://japanese.joins.com/JArticle/264147


自分に都合よく解釈しているだけでしょうね。あの当時を実際に見た人がこんな感想を持つとはとても思えません。

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