牧野英二氏「安重根の東洋平和論とカントの永久平和思想に共通点」



 「カントと安重根(アン・ジュングン)の平和思想には共通点があった。第一は、西洋帝国主義列強のアジア植民支配が平和の実現を妨げているという洞察で、第二は、平和の実現のために国家が道徳的な人間を育成すべきだという道徳哲学的な認識だった」

 今月26日、安重根(1879-1910)の没後108周年に合わせて来韓する牧野英二・法政大学教授(哲学、70)=写真=は、安重根の『東洋平和論』を研究している代表的な日本の学者の一人だ。牧野教授は26日に、社団法人「安重根義士崇慕会」(キム・ファンシク理事長)の主催で開かれる追悼式に出席した後、午後3時から延世大学学術情報館で「日本人が見た安重根の平和思想の評価」をテーマに講演を行う。日本カント協会の会長を務めた経験がある牧野教授は最近、ドイツの哲学者イマヌエル・カント(1724-1804)と安重根の思想を比較する研究で注目された。今回の講演のための原稿で、牧野教授は「安重根の平和思想が正当に評価され、韓日両国国民が共有できれば、両国は『近くて近い国』になるだろう」と語った。

 安重根の『東洋平和論』は、刑死直前の1910年3月、獄中でおよそ10日間執筆された未完の文だ。31歳の青年の思想があまりに遠大かつ巨視的で、時代に先駆けたものだったことから、多くの人々が驚かされた。安重根は、世界史が西欧列強とこれを模倣する日本により弱肉強食の形で展開することに強烈な批判意識を持っており、これを克服するため「道徳主義の伝統を持っている東洋の国々が自ら体制を作らねばならない」と主張した。このため安重根は「これまで侵略政策を企画した伊藤博文を必ずや処断しなければならない」とした。旅順を韓中日3カ国が管理する都市にして平和会議と共用貨幣を作ろうという、欧州連合(EU)を連想させる主張もあった。

 牧野教授は、こうした安重根の平和思想はカントの「永久平和論」と共通点を有していると分析した。安重根は、韓国から中国・ロシアに移りつつ日本軍と戦う過程で最新の国際情勢をつぶさに観察し、正確な情報を得ることができた。一方カントはバルト三国とポーランドの間にある東プロイセンのケーニヒスベルクで、やはり最新の国際情勢に接していた。こうした認識の中で、二人とも常備軍の縮小や軍備の財政的現実化といった具体的な提案をすることができ、平和の実現と国家の独立は不可分の関係だという事実も認識していたという。

 「平和のためには、優れた教育を通して道徳的な人間を育成すべき」、「国際的な経済交流の促進が平和実現に寄与する」という考えでも、カントと安重根の思想は一致した。「武力によっては真の平和の実現は不可能」という点も、二人は共に看破していた。戦争は決して政治の一環ではなく、国家間の政治的交渉の破綻や限界を超えたものだという考えに至っていたという。

 こうした「平和」は単なるスローガンにとどまるものではなく、必ず実現すべき目標と認識していた点でも、カントと安重根は一致していた。「永久平和は空虚な理念ではなく、われわれに科された使命」というカントの考えは、安重根においては「東洋平和・韓国独立という単語に至っては、既に全ての天下万国の人々の耳目に示され、金石のごとく堅く信じるようになった」という確信として出現したという。

 牧野教授は「安重根が洗礼を受けたフランス人のウィレム神父は、20世紀初めまでドイツ領だったアルザス・ロレーヌ地方出身で、安重根に面会しようと旅順監獄を訪れた際、ドイツ語を使ったという記録がある」「世界の情報に通じていて学究的だった安重根が、当時カントの思想に一部触れていた可能性もあり、そうだとすると安重根はカント思想を糸口にして、それを独自の東洋平和論思想に昇華させたということ」と語った。

 牧野教授が出席する「安重根義士殉国108周忌追慕式」は、26日午前10時からソウル・南山の安重根義士記念館で開かれる。安重根の孫娘に当たるファン・ウンジュさんや、ひ孫のアン・ボヨンさん(米国在住)、韓国海軍の軍艦「安重根」の乗組員、安重根を尊敬する日本人およそ30人が出席する予定。

兪碩在(ユ・ソクチェ)記者

【朝鮮日報日本語版】
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2018/03/24/2018032400537.html


『東洋平和論』、"論" なんて言う大そうなモノでは無く、
思いつく平和のイメージを文章にしただけでしょう。
実態は火病持ちのサイコパス。殺人を犯すなど、平和を訴える
者の言動ではない。当時各国は、怒った日本に朝鮮は全滅させ
られると思った。当時の常識で考えるとそう思うでしょうね。

  にほんブログ村 ニュースブログ 海外ニュースへ
クリックして下さると嬉しいです。 by ポか~~んコアラ

スポンサーリンク