【コラム】文大統領の「夢」、実現には反日から脱却必要



 今日本列島で注目を浴びている外国の政治家は中国の李克強首相だ。李首相は東京で9日に行われた韓中日サミットに合わせ、8日から4日間の日程で訪日した。韓日と同様に中日関係が緊張した状態にあることを思えば異例だ。10日には来年退位する明仁日王(編注・天皇に対する韓国メディアによる呼称)と会見した。李首相による「中日関係の正常な軌道への復帰」という発言が見出しに躍った。11日には安倍首相と共に北海道の札幌を訪れた。空色(李首相)、赤(安倍首相)のネクタイを締めた2人がトヨタ自動車の工場を視察する場面は日本のテレビでも大きく扱われた。李首相が1985年、中国共産主義青年団(共青団)幹部としてえ、東京でホームステイした際の写真も日本の新聞に掲載された。

 文大統領もサミットに出席したが、1泊もしなかった。就任後初めて、韓国の大統領としては6年半ぶりの訪日だったにもかかわらず、滞在時間は10時間に満たなかった。会社勤めの人々が退勤後、夕方のニュースで韓日首脳会談を報じるニュースを見ているころ、文大統領を乗せた大統領専用機「空軍1号機」は既に韓国領空に入っていた。

 同じ会議を契機として、韓中両国の首脳が東京に向かったが、「10時間」対「3泊4日」の成績表が示された。習近平国家主席が指導力を強め、存在感が低下した李首相が海外で意欲的に動いた結果なのかもしれない。外交的な重要性という意味で、日本が中国を優先した可能性も存在する。

 しかし、現在は韓国が他国の事情を理解し、外交を行うほど暇な状態ではない。日本との関係改善の必要性から言えば、中国よりも韓国の方が急務だ。韓国を訪れる日本人観光客は2012年の350万人から減り続け、昨年は230万人にまで落ち込んだ。その深刻さを感じられなければ普通ではない。8日から1泊2日で訪日する案も一部で浮上したが、それが無視されたのは、「南北関係さえうまく行けばよい」という青瓦台(韓国大統領府)周辺のムードのせいだろうか。

 今月初めに世界卓球選手権で日本との準決勝を翌日に控え、韓国と北朝鮮による合同チームが急きょ結成されたが、これもしっくり来ない。4月27日の南北首脳会談の流れに沿い、大会開催中に合同チームが即席でつくられた。すると、日本の有力紙が社説、社会面、コラムで数日にわたりそれを批判した。「大会前に合同チームが結成されたならば理解可能だが、(日本との)試合直前に結成されたことは公平性を欠く」との主張だった。今年初め、平昌冬季五輪に向け、アイスホッケーの合同チームが結成された際とは全く雰囲気が異なった。韓国が北と一緒に日本を狙い撃ちしたと指摘されることは避けなければならなかった。試合で南北合同チームは日本に0対3で敗れた。

 一部の運動団体が釜山の日本総領事館前に立てようとしている強制徴用労働者像についても、文在寅政権はいまだに一部の熱狂的支持層の顔色をうかがっている。1日に銅像設置を阻止した政府は、文大統領の訪日前日の夕方、4官庁の閣僚による談話を1枚配布した。関連団体に「大局的判断」を求めたが、閣僚の顔は見せなかった。談話を出したこと自体を国民に知らせたくなかったのだろう。

 北東アジアで北が非核化の約束を守るとしても、日本を無視したままで平和を構築することは不可能だ。あえて説明しなくてもよい常識だ。文大統領は日本メディアとの就任1周年のインタビューで、「韓半島の恒久的平和定着のためのプロセスで日本の積極的な支持と協力を期待する」と述べた。その言葉を現実にするためには、大統領選の候補だった時期と過去1年間に活用した「反日のフレーム」から脱する必要がある。現在北朝鮮と金正恩に接するように日本とも果敢かつ積極的に接するべきだ。そうしてこそ、大統領の「夢」も実現可能性が高まる。

李河遠(イ・ハウォン)論説委員

【朝鮮日報日本語版】
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2018/05/18/2018051801726.html


この記事を掲載しているメディア自体が「日王」と常識の
ように使っているではないか。もう何をしても日本人が
韓国の事を知ってしまったので無理ですよ。韓国と関係を
断ちたいと考える人は増えても、協力という名の援助など
まっぴらゴメンです。反日のまま元の方向に進めばいい。

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