【日本の選択】役に立たぬ「友好」を絶対視するな 「日朝友好」で思考停止してしまう人たち



 「日朝友好」という四文字が目に入ると、たちどころに思考停止してしまう人たちがいる。だが、冷静に考えてみれば、友好関係それ自身を絶対視することは、必ずしも「正しい選択」とはいえない。

 第2次世界大戦前、英国首相のネビル・チェンバレンは、アドルフ・ヒトラー率いるナチス・ドイツとの友好関係を模索した。彼は、独裁者との友好関係を何よりも重んじ、ミュンヘン会議でもヒトラーに譲歩し続けた。「いくらヒトラーとて人間である限り、信義は重んずるだろう」との判断からのものだった。

 戦争を回避しようと対話を続けたチェンバレンは「平和を重んずる政治家」と、当時の英国民に支持された。だが、ヒトラーにとって英国の譲歩は、愚かな惰弱さ以外の何ものでもなかった。

 宥和政策ではなく、ヒトラーと対峙(たいじ)する必要性を説いたウィンストン・チャーチル(のちの英国首相)は「好戦論者」とみなされていたが、彼の厳しい指摘こそが正論だったのだ。

 ドナルド・トランプ米大統領と、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長は12日、シンガポールで会談した。だが、会談それ自体に意味はない。会談の結果、何がなされるかこそが重要なのだ。

 北朝鮮が口先で「平和」「友好」、そして「段階的核兵器廃絶」を唱えても、実践が伴わねば何の役にも立たない。いまだに北朝鮮は、日本、そしてアジアの平和の脅威であり続けている。この事実から目を背けてはならない。

 北朝鮮の報道を見る度に思い出す発言がある。

 日本共産党の志位和夫委員長の発言だ。彼は限定的な集団的自衛権の行使を認める平和安全法制に反対し、2015年11月7日、テレビ東京の番組で次のように発言した。

 「北朝鮮、中国にリアルの危険があるのではなく、実際の危険は中東・アフリカにまで自衛隊が出て行き一緒に戦争をやることだ」(産経ニュース、15年11月7日)

 まったく意味の分からない詭弁(きべん)である。愚かなだけでなく、危険な発言でもある。今ここにある北朝鮮の脅威から眼を背け、あろうことか自衛隊が海外で戦争をすることが危機だという。自らの観念に惑溺し、現実を見つめられない空疎な「平和主義者」の典型的な事例といってよい。

 米朝首脳会談が開催されても、危機が立ち去ったわけではない。われわれは何をなすべきか。イタリアの政治思想家、ニッコロ・マキャベリは『君主論』で次のように指摘している。

 「あらゆる努力をかたむけて、将来の紛争に備えておくべきだ。危害というものは、遠くから予知していれば、対策をたてやすいが、ただ腕をこまねいて、あなたの眼前に近づくのを待っていては、病膏肓(こうこう)に入って、治療が間に合わなくなる」

 遅きに失した観が否めないが、わが国の防衛体制を堅牢(けんろう)にすべく、核武装も含め、あらゆる手段を検討すべきときだ。

 ■岩田温(いわた・あつし) 1983年、静岡県生まれ。早稲田大学政治経済学部政治学科卒業、同大学院修士課程修了。拓殖大学客員研究員等を経て、現在、大和大学政治経済学部政治行政学科専任講師。専攻は政治哲学。著書に『平和の敵 偽りの立憲主義』(並木書房)、『人種差別から読み解く大東亜戦争』(彩図社)、『「リベラル」という病』(同)など。

【zakzak】http://www.zakzak.co.jp/soc/news/180613/soc1806130004-n1.html


難しく考えなくても「自国第一」で行動すれば良いだけ。
日本の場合はあまりにも相手国に配慮し過ぎる。
他国は日本にそんな配慮をしてくれない。とくに周辺国に
関しては「準敵国」とぐらいに考えないと自滅します。

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